2024年6月30日日曜日

July

 

202471日(月)室内気温26

千里、安富診療所へ定期診察に行く。雨が降り続き外の作業はできない。することがないので大学4回生、卒業間近な頃から鉄道高校で数学、化学の教鞭をとっていた頃の日記を読み返す。記録していても全く記憶には残っていない事柄も多くあるのに驚く。 

202472日(火)

山川草木悉有仏性、「自分の内に仏が常在している」。この思いをもつことが最も大切であると確信している。そして世界は客観的に存在すると誰もがおもっているがあらゆる有情(命ある者)にそれぞれ個々の世界観があり、それがそれぞれにとって唯一の世界なのである。たとえば宇宙科学の研究者には迂遠悠久の世界観があり、一方認知症の人にとってもはや我々が現実世界と把握している世界はすでに縁がなくなっているだろう。イチジク畑草刈り2回目、キュウリ2段目を植えつける。図書館へ返却と借り出し。田山花袋(田舎教師)、芥川(河童、或阿呆の一生)

202473日(水)

今日は一時的に高気圧に覆われるとのことである。百歳体操の日。キュウリの収穫、イチジク畑の草刈り、キュウリの支柱立てなどする。気温はさほどでもなかったが湿度が高く汗だくになった。

202474日(木)

千里は社会大学院に出席。今日も蒸し暑い一日。田山花袋の小説を読んでいる何気ない田舎の風景や人々の観察とその描写が細かい。栗の木の下草刈り、果樹畑の周囲にラウンドアップ撒布。妻以外の人物と会話なし。

202475日(金)

今日も激暑になりそうである。食事の支度、洗濯、布団干し、米ふみなど家事も大変である。上の田の雑草を刈る。昼前に室内気温30℃に達する。山水にて寿司、昆布うどんの定食が美味しかった、他のグループが4組あり、守本定敏、上山写真館夫婦を見たが目を合わすことなく店を出る。暑いので外には誰の姿も見えない、大草の下の田をトラクターでかきまぜる。

202477日(日)七夕

今日は自治会の草刈り天役の日なり。高齢を理由に不参加。夜はエアコンを28度くらいに設定して寝ることにしている。昼間に汗を流すので睡眠中にトイレにいく回数は減ってきた。人間、生死の瞬間あるいは入眠、覚醒の瞬間はおのれの意志に依るものではない。すなわちこれは我に常在する如来の力に依ると言える。言わば知らぬ間に生死、入眠、覚醒が指令されている。人はこれらを自力と思っているかもしれないが本願他力に依る現象であることに間違いはない。「もちむぎの館」まで出かける。田山花袋の小説「田舎教師」読了。

202478日(月)

東京都知事選挙、小池百合子氏が予想通り勝利したと言うより蓮舫が負けた選挙のように思う。蓮舫陣営は空気が読めていない。辻元、枝野、長妻や共産党が応援の顔になれば勝てるはずがないことがわからないのか、と思う。あおい昼前に立ち寄り、暑い中帰る。子ども達は大学生だが親業で大変である。聡一朗が無事帰国したと千里にラインしてきた。上の田のフジバカマ、ウコン、セイヨウニンジンボクなど植えて固くなっていた部分をトラクターで鋤き起こす。グーグルの翻訳で今日のことを英訳しました。これは凄い。

202479日(火)

とにかく蒸し暑い。今日の午後から梅雨前線が再び列島を覆うらしい。電力需要が逼迫しているという新聞報道があった。サトイモの除草、排水のてだて。芥川龍之介「大導寺信輔の半生」「玄鶴山房」を読む。午後から雷雨、作物と雑草は久しぶりの水分で勢いを得るだろう。車社会なので田圃にいても誰とも顔を会わすことがない。

2024710日(水)

千里は百歳体操に出席し、その後散髪に行く。私はキュウリ、ナス、メロン、ピーマンを出す。姉を訪ねてしばらく話す。岸根宅に隣接した栗林の草刈りをする。終日断続的に雨が降り続く。

2024711日(木)

火魂神社の夏祭り(これも形だけの祭礼になってしまった)。昨晩は雨が止むことなく降った。昨日のラインをみていなくて昼前に山崎へ出る。「得々饂飩」で昼食、帰宅してから祭礼に参加する、参加者は役員5人と谷口重男、大前強のみで婦人がゼロというのは三林の男も舐められたものだ。下の花畑を草払いする。メロンがいっぱいなったが熟さない間に枯れたので試食すると甘くなくて残念。

2024712日(金)

人は人それぞれの世界があり、誰も他人の世界には立ち入ることはできない。いいかえれば客観的な世界、物理的現象としての世界もその捉え方は人によって異なるだろう。芥川龍之介の遺稿「歯車」「或阿呆の一生」「或る旧友へ送る手記」を読む。実母が精神病であったので彼には常にその遺伝を恐れていたのだろう。そしてこの作品にはあらゆる人物、景色に恐怖している様子が述べられている。まさしく常人ではない狂いじみた世界観で過ごしている。自然薯マルチのまわりの草払い。

2024713日(土)

今朝は寒いくらいの気温23C。日中に汗をかいていなければ夜間に何回もトイレに行くことになり人体の微妙さは不可思議である。効き目はないかもしれないがカボチャのウドンコ病対策に重曹水を撒布する。ナスのマルチまわりを草払いする。福崎の人気あるという軽食喫茶店に期待して入ったが待ち時間が長く、トイレは使用禁止、味はもう一つで量はバカでかく、料金も高くてこの店は恐らくレピートする客はいないだろうと思った。ナスに追肥する。イカをもらう。

2024714日(日)

キュウリ、マッカウリ、ピーマン、トウガラシ(ほぼ完売)など出す。小雨が止むことなく降りうっとうしい天気である。ラウンドアップ購入、染河内方面散策する、田圃は牧草畑に化している。連休もこう雨が降ってはどうしょうもない。トランプが銃撃され銃弾が耳を貫通、もう少しで大惨事になるところであった。

2024715日(月)

昨日は汗をかいていなかったので何回もトイレに行くがそのたびによく眠れたのでよかった。テクノまで行くが今日は食堂もお休み。ファミマで食事して帰る。姫路義姉と美貴子が立ち寄りしばらく話す。田井義兄は肺炎とのことで入院が長引くようだ。梅雨末期の雨がしぶとく降り続く。

2024716日(火)

市の広報や社協の広報が届いた。全ての記事に時間の経過に伴う諸行無常を実感する。昨日のTV「はじめてのお使い」に東市場の子どもがとりあげられた。柔道の阿部兄妹の「ファミリーヒストリー」には彼らのコーチである嶋田の垣田君(彼の父親は私の一宮南中時代の柔道部員)が登場してコメントを述べた。夏の花一部片付ける、エダマメ除草、蒸し暑い。

2024717日(水)

私の造語「如来常住 煩悩具足」煩悩まみれの我ではあると同時に如来も常に我に在り我を生かしている。これこそが親鸞の説かれたことではあるまいかと自分は思う。MLBオールスター戦で大谷がホームランを打つ。千里は障子紙の張り替え着手する。

2024718

梅雨が明けそうである。千里は社会大学院に出席する。キュウリ、ナスなど出す。姉と話す、伊和の客は一日で帰ったという曾孫は活発な子どものようでよかった。中の田をトラクターで鋤いたが給水ホースを取り除けていなかったのでホースをダメにしてしまった。何事も慌ててはいけない、慎重に行動しなければならないという教訓を得た。

2024719日(金)

蒸し暑い。冬の寒さも大変だが九夏三伏の暑さにも閉口する。安垣にて散髪する。隣に来るブラジル人の耕運機がエンストしたのをノブが重機でヘルプ、素麺仲間ということで落岩勝美が来ていたのと何年かぶりに出会う正美さんの葬儀から18年経過している。落岩家は千里のおばあさんの実家である。

2024720日(土)

昨晩は湿度も高く寝苦しい夜であった。キュウリ、ナス、ピーマン、トウガラシを出す(完売)。午後雷雨の予報は外れる。森鴎外「阿部一族」を読む。実在であったかどうかわからないが阿部弥一右衛門通信、細川忠利など次々とその時代に人々の名前や役職が出てくるのに驚く。丸本フミさん死去、千里弔問。除草剤を中田、下田の周囲に撒く。

2024721日(日)

炎暑が続く。今日は出荷なし。ふれあい喫茶に行く、山本の孫「夕陽」が明るくて子どもらしいので癒やされた。近畿地方に梅雨開け宣言、しばらくは危険な暑さが続きそうである。千里、丸本の見送りに行く。MAX36℃、マッカウリがへたる、仕方がない。光立ち寄り眠ってから帰る。

2024723日(火)

2日採っていなかったので夏野菜がみるみる生長している。キュウリ、ナス、ゴーヤ、オクラ、ピーマン、トウガラシを出す。スーパーが火曜市でも食彩館の安価と新鮮さに一定の人気がありほぼ完売する。

2024724日(水)

朝方は自治会の土方作業の天役に出役して何もする作業がなくて何となく居心地が悪い夢をみる(よくみるパターンの夢)。日々老化に伴う心身の変化を体験している今日である。千里は苦闘しながら障子紙の張り替えをしあげた。この暑さと雷雨による水の供給でキュウリの苗や雑草があっというまに急成長している。

2024年7月25日(木)

ナス、キュウリ、トウガラシなどを出す。キュウリはもう木の寿命がきている。午後水墨画教室にでる。「寒山、拾得」を描いて加筆してもらう。今日は天神祭、姉らと話す。

2024年7月26日(金)

枯れ熟れしたマッカウリをもったいないので安価にて出す。午後千里はコーラスに参加する。そのあといつものメンバーで宮山でしゃべったようだ。報徳と明石商業が決勝に進出した。実力校が残った。気温は36度C。

2024727日(土)

パリオリンピックが開会する。朝のうちにナス、キュウリに散水し、カメムシの予防をする。キュウリの谷を草払い、千里、庭の除草。千里、田井義兄退院の迎えに行く。曇天でも暑さは尋常ではない。水墨画作品の裏打ちをするが部屋のエアコンがいうことをきかずサウナの中での作業となった。

2024728日(日)

ナス、ピーマン、マッカウリなど出す。日曜日なのに出荷する農家が少ないのでモノがあまり出されていない。伊和へ中元を持って行きしばらく話す。室内でも気温が33度に達しているのでエアコンの部屋から出ればサウナ状態である。暑いのと体調とのかねあいでエアコンの室内で画面とにらめっこするだけの生活では余計に体力がおちるがこの暑さでは仕方がない。

2024729日(月)

月日、年月はどんどん容赦なく過ぎてゆく。阿部一二三がオリンピック2連覇なしとげる。イチジク畑草刈り、メロンのメッシュ片付けをする。今日も激暑、各地で気温40度C超えを記録した。最も暑い時間帯に義兄夫婦が来宅され、さまざま貰う。長い間入院していたのに見舞いにも行けなかったのに逆に来てもらうことになり恐縮する。よくも退院できたことである。

2024730日(火)

キュウリとナスを少し出す。廣田医院へこの間の診察料金の支払いに行く。今日は雲が日射をさえぎっているがとにかく蒸し暑い。オリンピックが佳境に入ってきた。特に体操男子団体の逆転優勝は感動的な終末であった。田井から清野へドライブ。

2024731日(水)

昨夜は熟睡することができた。有難い。今日は百歳体操の日、千里が参加する。7月の晦日、猛暑もあと何日かの我慢である。キュウリ、ナス、マッカウリを出す。山崎のマックスにて買い物をする。

 

 

 

 

2024年6月1日土曜日

June

 

202461日(土)

今年は梅雨入りが例年より少し遅れるとのこと。タマネギやジャガイモの取り入れにとっては嬉しいことである。昨年は早い梅雨の雨でタマネギに水分が多く含まれて保存がうまくいかなかった。土が乾いてきたので下の花畑の除草などする。気候の加減なのかグミやジュンベリーが全くなっていない。今までこんな事は一度もなかった。

202462日(日)

出荷なし。キュウリなどの消毒をする。ウリバエには効く薬がないので困る。とにかく今年は植物の生育具合がおかしい。イチジク畑の下草を刈る。岸根の連中が寄っている、経をもらうのだろうか。溝脇の夢農業が小道を塞ぐような鹿柵をするので文句を言う。庭の躑躅や皐の散髪をする(やっぱり蓄電池の道具より100ボルトの道具のほうが強力で作業がはかどる。)

202463日(月)

芥川龍之介「春」の朗読を聞く。妹の恋愛について案ずる姉の話なのだが、何でもない情景の描写、表現がすごく天才だと思う。キュウリがかなり大きく生長してきた。イチジク畑の草刈り2回目、カボチャ周辺マルチがけ、自然薯3本植え付け、波板床2つ追加する。この時期は風が強いので作物を必ず誘引しなければならない。夕方、田井夫婦が波賀のマッサージからの帰途立ち寄る。

 202464日(火)

今日も晴天なりと思っていたが昼前から曇り俄雨のおそれ。千里は夏布団を洗い、干すが途中で断念する。イチジク畑草刈り3回目、カボチャの株まわりにマルチをする。自分もクロマグロのような性格があると思う、とにかくじっとしていられない、動き回らねば生きられないマグロに似ているのだ。丸本弘巳君が亡くなった(享年69歳)前立腺ガンが骨や腎臓、肺に転移していたようだ。 

202465日(水)

今日は京都産業大学まで中国縦貫、新名神、名神、京都市内を乗り継いであおいの運転で行く。新名神は川西、宝塚、茨木、高槻を通るバイパスの役目のある高速道で東淀川や旧万博跡の吹田の交通量の多いところを迂回しているので早く京都まで行けた。キャンパスは高原にありエスカレーターで登った。昼過ぎだったので次々と降りてくる学生の多さに圧倒された。創君も機嫌良く頑張って学生生活をおくっている様子で安心した。地下鉄北山駅の近くにあるパン屋さんのランチが美味しかった。明るい間に無事帰宅する。

202466日(木)

朝方の夢は隣保の人たちと高い山頂にある祠めざして尾根にそった道を登っていた。道の左側は目のくらむような絶壁であった。山を登る夢をみる時は常に片方が絶壁になっているのは自分が高所恐怖症であるのかもしれない。シュンギクのほうけたのを刈ってカボチャの下草にする、イチジク畑の草刈り4回目で終了する。石倉ネギに根切り虫対策をする。枝豆予定の畝を仕立てる、キュウリの誘引、剪定。

 202467日(金)

昨日寝る前に娘達の幼い頃(8ミリで撮影したもの)や孫たちの生まれた時、安富中での老人クラブ交流の動画などを見て、つくづく諸行無常を感じたものだ。ゴーヤ、ヘチマの支柱を立てる。シュンギク刈り取り、イチジク挿し芽を植え替え、枝豆畝に施肥、クレバーパイプ購入する。千里は安富診療所で薬を貰う。

202468日(土)

朝方少し寝過ごす。今日も夏日が続く。自然薯パイプ6本埋設する。マッカウリ周辺にマルチや草をかける。ヤンキースタヂアムでの野球観戦(アメリカに行かずとも無料で横になって観戦できる有難い時代になった)。こんな田舎でも車とスマホ社会なので土曜日だというのに外には誰も見当たらないのだ。

 202469日(日)

生前の姿を知っている唯一の祖母、ツヤが亡くなったのは私が小学校3年生の時であった。安黒の井野家に生まれ母と娘ひとりであったという。祖父亀吉と恋愛し、出来ちゃった結婚で新市が生まれ、父栄三郎は次男であるが戸籍上では長男となっている。朝から小雨、自然薯床にマルチをかけ、カボチャの雑草対策、サツマイモ追加定植をする。

 2024610日(月)

梅雨が来ぬ間にタマネギを取り入れるようにタマネギを掘り根切りをする。掘ったタマネギは2~3日は乾燥せねばうまく保存できないという。     

梅雨近し 今日がチャンスと タマネギを

       晴れの日数えて 急ぎとりいれ

サツマイモとローリエの挿し芽をする。

 2024611日(火)

人間の諸器官も諸行無常の流れの中で耐用年数があることを実感させられる昨今である。このことは何も憂うることではなくごく自然なことである。図書館にて夏目漱石「こころ」、太宰治「人間失格」陳舜臣「山河在り」を借りる。中の田を鋤く。夕方福居夫婦立ち寄りしばらく近況を語りすぐ帰る。

2024612日(水)

百歳体操に千里は参加する。カラスやハクビシンにキュウリが夜間に食べられてしまうが、少し残った分とスナックエンドウを出す。日射と高温で外の作業は控える。夕刻にタマネギを取り入れる、キュウリ、自然薯、ナスなどに散水。

2024613日(木)

「坊ちゃん」東京から愛媛の田舎中学校に赴任した坊ちゃん、狸、赤シャツ、山嵐、ノダイコ、うらなりなど渾名をつけ・・いろんな職員や田舎の中学生たちとのトラブルなどの話しだ。ふと半世紀前に大阪から山奥の波賀中学校に赴任した私の思いや情景と重なる部分があるのがおもしろい。キュウリと大根を出す。千里は調理教室に出席、私は水墨画教室に出る。タマネギの葉を切り取る。太宰治の「人間失格」読了。

2024614日(金)

昨日は始動しなかったポンプが今朝は始動してほっとする。暑さでエンジンルームにガソリンが充満(いわゆる「吸い過ぎ」)していたのだろう。野菜に散水、インゲンを何本か追加、自然薯の芽出し床終了する。

2024615日(土)

キュウリ8袋だけ出す。枝豆を定植する(70本)、ポンプが動いたので野菜に散水する。下村の嫁の父(奥林テーちゃん)が亡くなる(香料を預ける)。田のまわりにラウンドアップを撒く、キュウリを誘引、伸びて主幹を切り落としてしまった株もある。来週には梅雨入りとなる気配。

2024616日(日)

朝の読経は父母、祖父母そして幾多の祖先、阿弥陀如来の本願に報恩感謝の気持ちで唱和するものである。決して何かを願って祈るものでない。野菜に散水する。午後から夕方にかけて久しぶりの雷雨。ナスの支柱を縄で結ぶ、アナベルの鉢植えを地植えにする。「父の日」ということで娘達にいろいろと気を使わせた。ありがとう!

2024617日(月)

千里の祖父17回忌法要の時、西光寺先々代院主が諭された言葉を思い出した。「煩悩まみれの私たちであるが私の中に常に仏がおられることを思い出して過ごしましょう」このようなニュアンスであったと思う。私は両親のかた身、すなわち祖父母のかた身、いや無数の諸祖先のかた身、究極は仏の分身であり、今は亡き無数の人々の願いがこの身に集約されていると思うのです。サトイモ畝の除草、千里はタマネギをくくる。

2024618日(火)

夜半から雨が降る。いよいよ入梅である。約一ヶ月間鬱陶しい毎日となるだろう。昼は山椒をすりつぶしてタレをつくり、いただいた鰻をどんぶりにして食べる。一足早い土用丑のごちそう。午後は夏至に近い太陽が照りつけて真夏日の晴天となり外作業は無理。田の作物や雑草が充分水を吸収し急成長する。ジャガイモを倉庫につるす。高嶋君とあおいが神戸で渋滞にまきこまれたおりに偶然、紗也果が大学から帰るのと出会ったという。どちらもびっくりしただろう。

2024619日(水)

今日は一生のうちの単なる平凡な一日に過ぎないと思って過ごしてはいないか。そうではなく空前絶後、絶対無二の貴重な一日である。元旦は11日だけではなく日々が自分にとって元旦、いや誕生日であり命日であると認識して過ごすべし。久しぶりに朝来まで出かける。千里、ジャガイモを掘る、新しい畝をつくる、トマトに補助杭を立てる。

2024620日(木)

千里は社会大学に出席する。新しい畝に施肥、整地、マルチがけをする。ジャガイモ、タマネギ跡をコマメでかきまぜる。千里、ジャガイモを掘る。千津子さん花苗をもって来宅。キュウリ16袋完売。

2024621日(金)

東京都知事選に60人近くが立候補している。小池、蓮舫より石丸の方がいいと思う。既存の有名人では新しい空気にはならない、これは国会でも同様だ。吉田茂の孫というだけで室内でもハットをかむり格好をつけている麻生など国民はどう見るのか。千里はコーラス、久しぶりに姉と話すが姉も頭の中が少し混乱しているような気がする。奈良の姉も大腿が痛くて困っているようだが年齢には勝てない。

2024622日(土)

天皇皇后両陛下がイギリスに発たれ、聡一朗もドイツへ発つ。無事を祈るしかない。早くも夏至、太陽の南中高度がMAXとなり本格的な暑さがやってくる。自然薯4本、真砂土なしで植える。午後光が立ち寄る。夕方から本降りになる。何事も執着しないということが肝要になってくるのだ。

 2024623日(日)

キュウリを出す(完売)。午後は本格的な降雨、水抜きをしなければならない。気温はそれほどでもないが湿度は100%。家の中でTVをみるだけとなった。一宮の道の駅へサツマイモを買いに行く

2024624日(月)室内気温25

雨はやむ。世界の指導者なるものは決して偉人ではない、むしろサターンである。プーチン、ゼレンスキー、ネタニアフ、キムジョウン、習近平、バイデン、G7指導者、・・・庶民は戦争なぞ望んでもいないのに核弾頭、ミサイル、戦闘機、空母など強力兵器を増産し、都市を破壊、無辜な多くの民衆を殺戮する。午前中に柴原司法書士やJAハリマの石橋君といろいろと話す。どちらも一南中の生徒だったので話がはずむ。陳舜臣「山河在り」上巻を読了。

 2024625日(火)

Now Here 今、居る処で焦らず、慌てずに充実して過ごすことが最も大切な過ごし方である。キュウリとピーマンを出す。サボイでお茶、マックスで食料品を買う。肉類がすべて引き揚げられたので餃子作りのミンチなどが買えなかった。下の花畑の除草、キュウリの杭打ち。

2024626日(水)

千里は百歳体操に参加する。キュウリ、ピーマンを出す。キュウリが最盛期になる。キュウリの2段目に網をかける。枝豆と石倉ネギの土削り、サツマイモを定植する。千里は餃子をたくさんつくる。

 2024627日(木)

光明遍照十方世界念仏衆生摂取不捨。キュウリが猿に食われてさっぱり。蔓まで引き下ろしている。人間の醜い根性は弱者や困窮している人や国に哀れみや同情をして援助する気持ちがある反面、もっと不幸で困ればいいというサディストのような面があるのは否めないと思う。野菜の畝の脇を草刈りする。千里は田井へタマネギとジャガイモを持って行く。

 2024628日(金)

今日は終日雨が降り続ける梅雨らしい一日になるだろう。何もすることもなく屋内で過ごす。夏目漱石「こころ」を読む。時代背景は明治の末期、資産家の次男で大学生の私と海岸でふと出会った「先生」とのさまざまな交流が描かれている。腎臓を患い、田舎で母と二人で暮らす父が「子どもに学問をさせるのも良し悪しだね。折角修業をさせると、其の子どもは決して宅へは帰ってこない。是じゃ手もなく親子を隔離するために学問させるようなものだ」今も昔も親は同じような感懐をいだいている。

 2024629日(土)

仏は外部にいるのではなく自身の内部に常在していると仏教は説く。この思い(事実、真実)を私たちは忘れがちになっている。キュウリを25袋出す(完売)。昼までに姉と清吾がいろいろなものを持ってきてくれる。光が立ち寄る。イチジク畑の草刈り1回目。夏目漱石「こころ」読了。先生の遺書である長い手紙、先生とその友人Kが下宿先のお嬢さんをめぐるさまざまな葛藤、Kの自殺など人間の心の動きを興味深く読み終えた。ただ私にとっては明治時代の終わるころ、頭はいいが本当の意味で生活苦を知らない資産家のぼんぼん大学生の話しだなとしか思えない。

2024630日(日)

2024年の半年が経過した。東京都知事選挙が何かと喧しいが小池や蓮舫などより元航空幕僚長、田母神さんの主張に共感する。世界のならず者国家に囲まれた日本を立憲や共産党の反戦、護憲、性善説でまもられるのか。アメリカに頼らずとも抑止力を持った国にするにはどうするのか現実的に対処しなければならないと思う。宍粟一周60kmルートすなわち波賀、千種、三河、土万、菅野、蔦沢、神野、一宮を回る。